アヴァンゲールなサザエさん
この本によると、サザエさんの作品は6,500本以上あるそうだ。
単行本に載っていない作品も多数あるわけで、その中の数本が紹介されている。
その中で、気になったのが。
祝日に玄関に国旗を掲げようとするサザエさんに、カツオたちがなぜ国旗を出すの?と、聞いてくる。
それに対してサザエさんが、「国旗を掲げないなんて『アプレゲール』ね」と言う。
なんか、聞いたことがあるようなないような、懐かしそうな響き。
調べてみると。
戦後派。特に第二次大戦後、従来の思想・道徳に拘束されずに行動する若い人々。
だそうです。(デジタル大辞泉)
カツオが「文化の日だよ」「アバンゲールだね」と言い返す。
アバンゲール?
これまた、わからん。
戦前派。特に、第二次大戦前の思想・習慣・生活態度などを持ちつづけている人々(デジタル大辞泉)。
うん、勉強になった。
これは、昭和25年に掲載された作品。
これ以外にも、単行本未収録の作品が何本か載っているし、原画の写真もある。
戦後の風俗や言葉に興味をそそられたので、そっち方面の本を探してみるかな。
エプロンおばさんは、どこか違和感がある。
それは、家の中にテレビがない。こんな時代があったんだな。
いじわるばあさんは、時代を知らないとオチが難しいのがたまにある。